2021年公開時に新規性喪失の例外を適用している出願人ランキング
ゲーム? 大学勢
新商品の発表をいち早く行いたいゲーム業界や研究発表がメインの大学は、特許出願においては、新規性喪失の例外を適用する場合が多いようです。
インターネット利用による公報発行サイトより2021年に公開された案件を集計してします。
公開時の新喪例適用ランキング(出願人編)
特許出願前に自ら「公然知られた発明」又は「公然実施をされた発明」などにしてしまった(特許法第29条第1項各号)場合、発明の新規性の喪失の例外を適用すれば、新規性の喪失を免れることができます(同法第30条第1項)。今回は、新規性喪失の例外を適用した出願人ランキングです。5件以上適用している出願人のランキングを表示します。ぴったりトップ100となりました。
感想
1位のグリー株式会社は、ゲームでしょうか? 2位のコナミや4位バンダイは、明らかにゲーム業界でしょうから、ゲーム業界が上位に来ていることがわかります。ゲームは、新鮮味が必要ですから、開発と公開時期が近いのでしょうね。特許出願としても大変な業界なんですね。
次に注目は、大学です。東京大学を筆頭に24もの大学がトップ100の中に入っていました。およそ1/4が大学で占められています。今回は単純に新規性喪失の例外を適用する数を数えているだけなので、各出願人の出願の絶対数はわかっていないのですが、各出願人の出願数に対する適用率は、かなり高いのではないかと思われます。やはり、大学は研究発表の場が最優先で、そのあとに特許出願をするのでしょうね。
その他、NTTやKDDIが入ってますし、またもやいました「小林製薬」。前回の出願審査請求ランキングに続き、ここでもランクイン。なぜか気になる会社です。
おまけで実用新案編
まとめ
本件は、自動プログラムで算出したデータを基に出力しております。気になる点などないか目を通してから投稿しておりますが、気になる点などありましたら、コメントいただければと思っております。みなさんに少しでも興味を持っていただければ幸いです。