2022年 各種公報の集計~例えば、新喪例の数は何件?~
2022年の新喪例の数
2022年に公開された案件の新規性喪失の例外の数は、特許出願公開(公開特許公報)で3,345件、登録意匠公報で2,309件。
先月、2022年のデータをすべて集計できたので、2022年も、特許出願ココの集計について、J-Platpatと比較しながら公表したいと思います。J-Platpatでわかる情報もあるので、特にたいしたものではないのですが、J-Platpatと差分も出たので理由を追跡したものも報告したいと思います。
特許出願公開
項目 | 件数 |
---|---|
全公開数 | 188,382 |
新規性喪失の例外(第30条第1項) | 3,345 |
外国語書面出願(第36条の2第1項) | 12,227 |
参照出願(第38条の3第1項) | 0 |
公開請求(第64条の2第1項) | 684 |
J-Platpatで「公開日」を20220101~20221231に指定して検索すると、特許出願公開の数は、188,376件とでます。特許出願ココと6件違ってきました。そこで、月ごとに案件数を調べていくと、2022年11月等に6件の差があることがわかりました。公開日を絞り込んで、11月15日に公開されたものに少なくとも1つの差分があることがわかりました。11月15日の公開案件を全件調べて差分をとったところ、特開2022-172422(特願2021-078185)が、特許出願ココにあり、J-Platpatにはないことがわかりました。特許出願ココは、インターネット利用による公開公報を集計しているのですが、公報には載ってしまったけど、J-Platpatでは公開しない案件であることがわかりました。
このことを鑑みるに、公報には載ってしまったけど、公開と取り消されたのかもしれません。正確には、公開を取り消したのに公報には載ってしまったという案件と思われます。以下、J-Platpatと集計数とが違うものがあるのですが、恐れず公開します。
項目 | 件数 |
---|---|
全公開数 | 52,686 |
新規性喪失の例外(第30条第1項) | 66 |
登録実用新案公報
項目 | 件数 |
---|---|
全公開数 | 4,843 |
新規性喪失の例外(第11条第1項で準用する特許法第30条) | 234 |
実用新案技術評価の請求(第12条第1項) | 65 |
登録意匠公報
項目 | 件数 |
---|---|
全公開数 | 32,702 |
国際意匠登録出願(第60条の6第1項) | 3,043 |
新規性喪失の例外(第4条第1項) | 2,309 |
秘密意匠(第14条第1項) | 2,519 |
登録商標公報
項目 | 件数 |
---|---|
全公開数 | 170,009 |
標準文字 | 92,857 |
団体商標(第7条第1項) | 20 |
地域団体商標(第7条の2第1項) | 27 |
立体商標(第5条第2項第2号) | 180 |
位置商標(第5条第2項第5号) | 29 |
動き商標 | 28 |
色彩のみ(第5条第2項第3号) | 1 |
ホログラム | 1 |
音商標(第5条第2項第4号) | 13 |
第3条第2項(著名) | 11 |
第5条色彩 | 75 |
第68条の32 | 51 |
第68条の33 | 0 |
第68条の37 | 44 |
まとめ
昨年同様、今年も新規性喪失の例外に関しては、やはり特許より意匠の方が申請する数が全体数に対する率は高いです。やっぱりグラフ化しないとわかりづらいですよね。去年のデータと加えてグラフ化できればと思っています。