[事] 公報仕様書の変更~インターネット利用による公報発行サイト~
公報システム刷新について
少し古い話になってしまいますが、特許庁は、特許庁業務・システム最適化計画に基づいて、公報システムの刷新を予定しています。大半の人にはほぼ関係のないことです。ただ、DIYでやっているこの特許出願ココとしては、死活問題です。というのは、今、利用している「インターネット利用による公報発行サイト」がいずれなくなるからです。しかも新しい公開システムでは、そのフォーマットも変わってしまいます。公報変更の情報に関して、詳しくは特許庁の「公報システム刷新に対応した公報の発行について」を見ていただきたいのですが、気になる点は以下の点です。
- 「毎週発行」から「毎日発行」を原則とする
- 法律で定められていない再公表特許を廃止
- 意匠・商標の発行形式を「SGML」から「XML」とする
なんと、再公表特許の公開をやめてしまうそうです。再公表は、国際出願を日本語(受理官庁がJPO)で行い、日本に移行する日本語特許出願(特186条の6第2項)は、公開をしないということです。J-Platpatの検索からも消えてしまうのでしょうか? 確かに法律に定めてあるものではなく、アクセスを容易にするためにあったような気がするので、WIPOからも簡単に公報がとれる今となっては致し方ない判断なのかもしれません。ただ、そうすると、特許出願ココの統計がなくなってしまいます。残念。
更新予定日
更新予定日は、2022年1月12日とされていて、「インターネット利用による公報発行サイト」とは別のサイトで運用されるようです。 「インターネット利用による公報発行サイト」 は、2023年3月31日で終了する予定とのことです。
現在の特許出願ココのシステムは、段々遅くなってきており、それを改善するためにもう一度集計のし直しをやってみたいのですが、それができるのも2023年3月までということになります。やるのであれば早めにやらなきゃ!!
公報仕様の変更
さらに仕様が特実意商4法とも変更になります。新しい仕様は、WIPOの仕様と統合されるとのことで、全く別物です。公報仕様第1版についてから参照できます。大変革ですね。
2022年1月12日から変わるので、それまでに対応できなければ集計ができなくなるということです。すきま時間で対応するのであればもうプログラミングしていかないと間に合わないかもしれません。データ構造の変更と共にこの新しい仕様対応もやっていきたいと思います。
今までは、実はMicrosoft ExcelのVBAを使ってプログラミングしていたのですが、ちょっと使い勝手が悪いので、特許出願ココの新しいシステムは、Pythonで書き直そうと思っています。そうすればサーバーをLinuxにしても簡単に動くから便利です。
まとめ
多くの人にとっては特許庁のたわいもない情報展開なのかもしれませんが、特許出願ココにとっては、大変な変革を余儀なくされる大変な情報です。特許庁が何年もかけて是正を図ってきたシステム変更なので、特許出願ココでも期日までに間に合うように対応できればと思っております。