きっかけ
最初にYouTubeで「乃木坂特許商標事務所」のCMを見たとき、あまり聞き慣れない事務所だなと思いました。特許業界はそれほど大きな業界ではありませんので、CMを出すような事務所であれば名前くらいは知っているはずと思っていたのです。それなのに、聞いたこともない事務所がCMを出していたので、とても驚きました。
その後、先月の弁理士ナビのデータ取得で所属弁理士が増えていた「弁理士法人白浜国際特許商標事務所」について調べていたところ、住所も代表弁理士も乃木坂特許商標事務所と同じでした。乃木坂特許商標事務所は、DXの取り組みで名前が知られてきた白浜国際が運営する事務所だったのです。これを知ったときは、驚きました。
乃木坂特許商標事務所と白浜国際の関係
白浜国際が2026年8月に出したPR TIMESのプレスリリースでは、タイトルに「弁理士法人白浜国際特許商標事務所(乃木坂特許商標事務所を運営)」と書かれています。乃木坂特許商標事務所は会社として登記されているわけではなく、弁理士法人白浜国際特許商標事務所が運営する事務所の名称(屋号)のようです。
乃木坂特許商標事務所と白浜国際の公式サイトを見比べると、所在地(東京都港区赤坂4-9-17 赤坂第一ビル9階)、代表(白浜秀二弁理士)、所属弁理士数(17名、2026年10月現在)がいずれも同じです。乃木坂特許商標事務所の設立は2019年8月で、個人や中小企業向けの窓口として、商標登録のWebサービスなどを展開しています。
なお、乃木坂特許商標事務所のサイトでは、白浜国際のことを「連携特許事務所」と紹介しています。同サイトのオフィスツアーのムービーを見てみると白浜国際と記載されていました。
特許出願ココのデータにも「乃木坂特許商標事務所」は同じ住所で載っていますが、弁理士の登録や出願の記録はありません。弁理士の所属も出願も、すべて白浜国際の名義になっています。
弁理士法人として初の「DX認定事業者」
白浜国際は、経済産業省が定める「DX認定制度」に基づく「DX認定事業者」に認定されています。IPAのDX認定事業者一覧にも掲載されており、認定の適用期間は2026年8月1日から2028年7月31日までです。事務所の発表によると、弁理士法人としては国内初の認定とのことです。
DX認定制度は、デジタル技術を活用した変革(DX)を進める準備が整っている事業者を国が認定する制度です。IPAの一覧には約4,000件の事業者が掲載されていますが、名称に「弁理士法人」が付く事業者は白浜国際だけでした。白浜国際は独自の案件管理システムを運用しており、今後はAIなども活用した業務改革を進めていくそうです。CMを使った宣伝に打って出るのもDXの先駆者だからかもしれません。
所属弁理士と商標出願の増加
弁理士ナビのデータを見ると、白浜国際の所属弁理士はここ1年ほどで少しずつ増えてきています。(弁理士ナビ上の登録をもとにしているため、支店などで別に登録されている方を合算できていない可能性があります。)
また、CMの効果なのか、商標登録出願の数がここ1年ですごく増えているようです。もともと個人や中小企業の商標を多く扱っている事務所ですので、CMやWebサービスでの集客がうまくいっているのかもしれません。
まとめ
YouTubeのCMでよく見かける「乃木坂特許商標事務所」は、DX認定事業者でもある「弁理士法人白浜国際特許商標事務所」が運営する事務所でした。特許事務所がCMを出すこと自体がまだ珍しい中で、DXや広告に力を入れている事務所として、今後の動きにも注目していきたいと思います。
私も弁理士法人に勤めているものとして奮起して行ければと思います。DX認定事業者...うちの事務所もとれないかな。
本記事は、各事務所の公式サイトや公開されている情報、特許出願ココで取得したデータをもとにまとめております。気になる点などありましたら、コメントいただければ幸いです。
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