ドラマ「それってパクリじゃないですか?」第10話(最終話)~守るべきもの~(ネタバレあり)~月夜野ロス

第10話(最終話)

冒認出願の可能性をつきとめて、侵害訴訟を和解し、特許を無償譲渡で得る。北脇が再び月夜野に戻り、互いの信頼関係を認めあう。

水10のドラマ(日テレ)

先週に引き続き、日テレのドラマ「それってパクリじゃないですか?」を見ました。第10話で、最終話です。前回の感想は、以下のURLで記載しました。もし興味あればご覧ください。

ドラマ「それってパクリじゃないですか?」第9話

第10話(最終話)「守るべきもの」

第10話(最終話)のタイトルは、「守るべきもの」です。オープニングでは、亜季が北脇を自分の部屋に呼び、「ハッピースマイル」の出願は、「月夜野ドリンク」の五木が情報漏洩させた冒認出願の可能性があるのではないかと相談します。発明者は、「篠山瑞生」→「しのやまみずお」で男であると勝手に思い込んでいたのですが、五木の恋人である「ハッピースマイル」のさーちゃんこと「しのやまみずき」が発明者だと気づきます。北脇及び亜季はその情報漏洩の証拠を探します。そして裁判が始まります。

北脇らは発明者の篠山を裁判に出廷させましたが、逆に「ハッピースマイル」の知財部長である田所が冒認出願の可能性を感じて、次から篠山の出廷を拒むことになってしまいます。篠山からの自白を得ることは困難になります。そこで北脇及び亜季は、更なる証拠を見つけるため、奔走します。北脇・亜季は、やむなく五木に罠を仕掛けます。その結果、五木は思惑通り、五木からさーちゃんこと篠山瑞生に情報漏洩したことを認めます。

それでも五木は法廷での証言を拒みます。自供が得られないため、北脇・亜季は確固となる証拠がありません。まだ証拠探しが続きます。そんな中で北脇と亜季との信頼関係は深まっていきます。北脇は弁理士の又坂に「いい部下に出会えた。うれしかった」と漏らし、亜季は開発部長の高梨に「今は本当に感謝しています。私はいい上司に出会えたなぁって」と発言します。それぞれがお互いを認め合います。

そしてついに亜季は、五木の情報漏洩の決定的な証拠を見つけます。五木はその証拠により情報漏洩を認めます。五木が社長等に告白する際に、北脇は亜季にその場から離れるように用事を伝えます。その用事は、北脇からの手紙でした。手紙は、北脇からの感謝の言葉であり、いたわりの言葉がでした。亜季は、その北脇のやさしさに涙します。

最終的には「ハッピースマイル」の篠山瑞生も冒認出願を認め、よく晴れた日に「ハッピースマイル」と「月夜野ドリンク」とは和解になり、特許は無償譲渡で「月夜野ドリンク」のものとなりました。ムーンライトプロジェクトは起死回生の成功を成しえることになります。

エンディングでは、親会社から知財部員が出向してくるという知らせが、亜季にきます。出迎えた新しい知財部員は、北脇でした。「月夜野ドリンク」全員で北脇の復帰を祝います。歓迎会には釜めしを取り寄せ、なごやかに幕は閉じられました。

https://www.ntv.co.jp/sorepaku/story/index.html

感想

ドラマ「それってパクリじゃないですか?」(通称、「それパク」)が遂に終わってしまいました。最高の最終話でした。

知財業界というかなりニッチな世界の難しい業界を描いてくれて、それでいて、映像もとてもきれいでした。演出も素晴らしかったと思います。なんか第1話のネタふりも見事に最終話で回収しているような感じでした。よくできた脚本だと思いました。

ネタふり回収
以前、北脇「まさよし」→「まさみ」「弁理士」→「便利屋」と読み間違い最終回、「しのやまみずき」→「しのやまみずお」と読み間違いで突っ込まれる
以前、亜季のカメレオンティーの感想が「たわわわーん」最終回の北脇の感想が「たわわわーん」からの「それってパクリじゃないですか?」の文字
「月夜野ドリンク」最後の絵は、夜空に輝く月に社屋の芝生。まさに「月夜野」
ネタふり+回収

最終話の中では、弁理士が特許権に係る訴訟であれば裁判に参加できることも少し触れています。弁理士のお仕事の知名度を少し上げようとしているのかなと思いました。知財業界に身を置くものとしては、ありがたい啓蒙活動です。

それパクは、ここのところ毎週(特に週末にTVerで)楽しみにしていただけに、ちょっと残念です。もう「月夜野」ロスになってしまいました。

閑話

私は、特許業界に入る前は、コピー機(複合機)メーカーに勤めていました。なので今回使用された複合機がどこのメーカーのものかも気になってしまいました。私はユーザーインターフェイスのデザインに携わっていたのですが、今回見た複合機の画面及び外観は見たことがないものでした。当時メジャーだった富士フイルム(旧富士ゼロックス)、キヤノン、リコーのものではないと思いました。「ホーム画面」が画面右中央に置かれていること、筐体の配色及びロゴの使い方から言って、シャープ製の複合機だとわかりました。違うシーンで出てきたもう一つの複合機は「Startia」というロゴも張り付けられています。中古・リースのもののようです。複合機業界も変わってきているのですね。

ドラマの中身では、いまどきは印刷の履歴もちゃんと確認できるようになっており、複合機もIT化されたものだとちょっと感傷的になりました。

まとめ

ドラマ「それってパクリじゃないですか?」の第10話(最終話)を観終わりました。とても映像・演出が優れていて、それでいて爽快にしてくれるドラマでした。ラブロマンスや警察とか裁判とかのドラマチックな業界を舞台とするものではなかったのですが、最高でした。原作者・製作者に本当に感謝です。もう来週はないんだなぁと思うと残念です。

特許庁は、この「それパク」の放映権を買って、YouTubeとかに載せて業界の啓蒙とかを行ってほしいものです。

もし、この「それパク」の記事を読み続けてくださった人がいらっしゃいましたら、ありがとうと言いたいです。どうもお疲れ様でした。

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