ドラマ「それってパクリじゃないですか?」第5話~調整の樹海~(ネタバレあり)
第5話
ポスターの著作権に関するクロスライセンス。拒絶理由通知から分割出願。代理人が選任されていない場合の審査官面談かな。
水10のドラマ(日テレ)
先週に引き続き、日テレのドラマ「それってパクリじゃないですか?」を見ました。第5話です。前回の感想は、以下のURLで記載しました。もし興味あればご覧ください。
第5話「調整の樹海」
第5話のタイトルは、「調整の樹海」です。2つの話が走ります。1つは、会社「月夜野ドリンク」で一大プロジェクト「ムーンナイトプロジェクト」で、社長が起用したポスター写真が著作権侵害の疑いがあること。主人公の亜季は、その侵害を回避するために調整が必要です。もう1つが、亜季の開発部の同期である窪地が出願している特許の拒絶理由通知に対応するため、審査官との調整が必要となりました。
著作権の調整は、「超」遠回しに上司の弁理士北脇がクロスライセンスを教え、回避することになります。あまりに遠回しすぎて、実際の会社だったら辟易すると思います。
もう1つの調整の拒絶理由通知に対する対応は、仕事を分割していったら… という話題の中で亜季が「特許を分割できたら?」というひと言で事態は急展開をします。急に分割出願しようと。審査官に提案すると、これならOKとの示唆を得ます。ハッピーエンド。
ハッピーエンドまでには、同期窪地と、その兄の関係や、競合からの窪地の引き抜きの話などが織り込まれ、ヒューマンドラマが展開します。主人公亜季の奮闘により、窪地は兄との劣等感を克服し、転職することをやめ「月夜野ドリンク」でがんばるというエンディングが待っていました。めでたしめでたいです。
https://www.ntv.co.jp/sorepaku/story/05.html
感想
今回は特許庁の庁舎を使ったロケが出てくる回でした。霞が関のあの「特許庁」です。1階のロビーや、面会室、審判廷が出てきました。審判廷に関しては『なぜ審判廷出した?!』というくらい、審判廷は不自然な感じがしました。しかも「特許庁デート」だって(笑)。『一般受けするのかな?』と疑問に思いました。特許庁も裁判所みたいなところを持っているんだよというアピールだったのでしょうか。うがった見かたですね。
少し笑ってしまったのが審査官が上司と話し合うところ。審査官が上司にこの特許の一部でも通したらダメですか?と聞くと、上司はこれを通すと他のものも通さざるを得なくなるから大変になるだろというやり取り。『んなわけないでしょ』と思わず笑ってしまいました。
でも、あり得るか!! 以前、特許出願で1つ通ったから、分割・分割を繰り返し、同じような関連特許を通してもらったことがありました。審査官の判断は難しいですね。
まとめ
ドラマ「それってパクリじゃないですか?」の第5話を見終わりました。特許庁が出てくる回で、知財関係者は期待して待っていたのではないでしょうか。特許庁の1階ロビーは行ったことがある人には「ここ、ここ」と思えるシーンだったのではないでしょうか。今回も大変面白かったです。