[PCT] ePCTの新しいUI開始
ePCTの新しいUI
遂に新しいUI登場
昨日(2017/3/30)からePCTのUIが新しくなりました。以前(3/10)に紹介したUIが正式リリースになったようです。ログイン画面などの前回紹介した部分は、特に変更はありません。機能面では、ワンタイムパスワードによる認証方式が追加されました。セキュリティー向上のための機能が盛り込まれました。
認証画面
この時点でアカウント情報を閲覧することができます。ただし、「高度な認証はない」状態での閲覧です。以前のUIでいうと「Public」という状況でしょうか。
新たにワンタイムパスワードの認証設定が利用可能となりました。電子証明書を利用せずとも高度な認証設定が利用可能になりました。電子証明書等の設定を行う場合は、一度「高度な認証なしでサインインする」を選んでから電子証明書の登録が可能です。
ワークベンチ
ログインするとワークベンチが表示されます。以前のUIはどの画面をログイン後表示するか設定可能でしたが、新しいUIは、ワークベンチが表示されます。ワークベンチに関しては、前回照会したものと変更ありません。今回は、既に登録済みの出願が表示されます。フィルターや表示カラムの設定も可能となりました。案件の一覧も[一括をダウンロード]からExcel文書(xls)としてダウンロードできるようです(csvでなくてどうしてxlsなんだろう)。
案件の詳細は、次のような画面です。表示が大きくなりました。案件の上方に表示されている[データ][書類][アクション][アクセス権][タイムライン][国内段階][履歴]は、各詳細のリンクです。同画面内を移動して表示します。
[書類]でサーチレポートが取得でき、OCRで文字認識せずとも文書をコピペできるのが魅力的です。
ワークベンチの一覧に戻るのは、画面右上の[閉じる]ボタンを押すようになっています。一度画面を開くと[閉じる]で前の画面に戻る操作が統一されています。
メニュー
メニューもいろいろ追加されました。画面だけご覧ください。他のページに飛んでしまうものや、[アカウント]は、[アカウント]画面に飛ぶと[閉じる]ボタンが表示されずに戻れない状況であったり、まだ詳細が作りこめていないのではないかと思う部分があります。
[閉じる]ボタンがあるべきところに言語の切り替えプルダウンメニューが配置されているため、ワークベンチ等の前の画面に戻れない。バグだと思います。
eOwnershipコードの請求がメニューの中に入ってしまい少し探しづらいです。
官庁プロフィールが表示されるようになりました。日本国特許庁(JPO)を表示した画面をキャプチャしました。ePCT-Filingはまだ利用できないことが明記されています。早くJPOも対応してくれることを望みます。
まとめ
できたてほやほやのePCTサービスの画面を紹介しました。機能面では、ワンタイム認証が大きな売りでしょうか。その他は文字が大きくなって見易さは向上しています。ただ、案件数が年に100件とかいう企業等が使いやすいかというとフィルターの設定はありますが、疑問がのこります。まだまだ改善していってもらえるとePCTの利用も増えるのではないでしょうか。インターネット出願ソフトがeOwnershipに対応しているのでますますePCTサービスの発展が望まれます。
みなさまの参考になれば幸いです。