[特実意商] 2019年 事務所代行率
特許、実用新案、意匠、商標のいずれも、出願人が特許庁への出願ができます。弁理士や特許事務所は業務として 出願人の代理として出願することができます。特許事務所等を使用するのは、明細書を記載することや 権利化するための手続きに長けていて、その価値があるからです。
2019年の代行率
では、実際に2019年では、何件くらい出願され、その中の特許事務所が代行する数を出してみました。
特許出願 | 再公表 | 出願公表 | 実新公報 | 意匠公報 | 商標公報 | |
全体 | 221,136 | 25,079 | 37,883 | 5,052 | 25,889 | 99,422 |
事務所 | 193,924 | 22,723 | 36,824 | 3,965 | 17,247 | 69,907 |
比率 | 87.7% | 90.6% | 97.2% | 78.5% | 66.6% | 70.3% |
特許出願の割合
国内の特許出願・再公表(日本語でPCT出願され、日本に移行)に関しては、90%近くと比率が高い。やはり、特許は、事務所を使う割合が高いのかもしれません。出願公表(外国語でPCT出願され、日本に移行)は、多くの出願人が外国人であることから、ほぼ100%なんだと思います。
特許以外の割合
実用新案は、78%と特許出願よりは比率が下がります。これは、実用新案は、個人発明家が自分で出願するケースが多いのだと思います。商標は70%、意匠は66%と下がります。特許のようにクレームによる権利範囲の特定を行わないため、出願人自らが出願するケースが多いのかもしれません。
まとめ
予想の範囲内の数値かもしれませんが、特許ではまだ1割がシュッツ願人様自らが出願していることを考えると、特許事務所のがんばりどころはまだまだあるのかもしれません。商標もしかりです。代行作業による価値が認められるようになるといいですね。