[特許] 外国語書面出願はランキングTOP10の事務所で過半数
ランキングTOP10の事務所で過半数
外国語書面出願
外国語書面出願は、経済産業省令で定める外国語(2017年2月現在は英語のみ)によって特許出願ができるという制度です。2016年公開の案件では、2,051件が出願されており、日本語で明細書を書くのに時間がかかる人ため英語で明細書を書く人に門徒を広げるものであります。
出願方法
出願方法には、いくつかやり方があります。主にテキスト形式、イメージ形式、及びPDF形式の出願方法があります。発明者の原稿次第ですが、通常出願とは異なるためちょっとしたノウハウが必要です。
2016年に公開された外国語書面出願の案件は、8,446件ありますが、281の事務所又は知財部(以下、事務所等)によって出願されております。一部の事務所等に偏った出願と言っても良いと思います。
ランキングTOP10
特に2016年に公開された特許出願の実に51%がランキング上位10位以内の事務所等によって出願されたものであり、過半数を超えております。上位3位の事務所等で約1/4を占めます。いかに偏った出願かがわかるかと思います。
上位10位は、以下の通りです。
順位 | 事務所等 |
---|---|
1 | 山本秀策特許事務所 |
2 | 特許業務法人志賀国際特許事務所 |
3 | GEジャパン株式会社特許部 |
4 | 鈴榮特許綜合事務所 |
5 | 青和特許法律事務所 |
6 | 園田・小林特許業務法人 |
7 | ユアサハラ法律特許事務所 |
8 | 青山特許事務所 |
9 | 中村合同特許法律事務所 |
10 | ゾンデルホフ&アインゼル法律特許事務所 |
まとめ
外国語書面出願は、通常出願とは異なるため現在利用する事務所等は偏っています。もし自分が外国語書面出願をしたいという場合は、それらの事務所等にお願いすれば安心かと思われます。ただ、特許庁には出願手続きが公開されていますし、通常の特許事務所であればその手続きに従って出願し、その後の翻訳文提出期限の管理も十分できるものと思います。経験の豊富な事務所にするか、中間等のフォローが手厚ければ経験がなくとも信頼できる弁理士のいる事務所にするかは考え方次第です。後ろにトップ10以外の2016年出願公開の経験がある事務所等を付記します。参考になれば幸いです。
https://co2.ddns.net/ip/flang_pf/
ランキング11位から