[PCT] DAS用アクセスコード(PCT関連)
WIPOのDASサービス
以前、紹介したWIPOでのePCTのアカウントを作成すれば、WIPOが提供するDASサービスにもログインすることができます。ePCTのみならずDASサービスにもログインできるので、やはりePCTのアカウントは作成しておいて損はないと思います。以下のURL(https://www3.wipo.int/dasapplicant)からログイン画面にアクセスできます。
ログインすると、[応募者ポータル]タブ画面の中に[ワークベンチ]及び[通知]タブがあり、既定では[ワークベンチ]タブが開きます。タブ名は、[応募者ポータル]、画面タイトルは、申込者ポータル。英語は、いずれも[Applicant Portal]。なので本当は[出願人ポータル]という訳が正解ではないでしょうか。応募者・申込者共に残念な訳です。少なくとも整合性はとってもらいたかったところですね。
[ワークベンチ]タブ画面には、アクセスコードを追跡する画面が表示されます。ePCTの場合は、ポートフォリオを使って案件を分類できましたが、DASサービスは、ないようです。画面右上にあるフィルタに検索機能が付いているので、数が増えた場合は検索して使ってくださいとのことと思われます。では、実際に案件を追加してみましょう。
[参照対象を追加]をクリックすると、優先権書類の情報を入力するための画面が表示されます。記入の難しいのは、優先権番号に「JP」といった国情報を入れるところですが、メッセージに例も記載されており、分かりやすい画面となっています。また、「JP」と入力すると、画面下に出願番号の表記法も表示され、とても親切なユーザーインターフェースです。出願日、アクセスコードを入力し、[追加]をクリックしましょう。
すると優先権案件が表示されます。とても簡単に追加できます。優先権案件に対して閲覧できるサービスは、謄本の代わりとなる先の出願の書誌事項です。その他は、DASを利用した外国の特許庁の情報が表示されます。
(謄本の代わり)
(外国の特許庁の閲覧履歴)
今回の例では、中国の特許庁が閲覧した情報が表示されています。この様に優先権を主張して中国に出願されたことが確認することができます。
その他に、[通知]タブがあり、DASに関する通知が表示される画面です。
WIPOには、DASによる世界各国の特許庁からアクセスされたの情報提供がされています。