[読書感想] 「犬のいた季節」を読んで
本との出会い
「犬のいた季節」と出会ったのは、高校時代の旧友とオンライン飲み会をやったときです。同じ高校の先輩に作家さんがいるらしく、伊吹 有喜さんといいます。その伊吹さんが母校を舞台に書いた本があるとのことでした。
感想
久々の読書だったので、とても時間がかかりました。月に数回の通勤時間や子どもの習い事の待ち時間で読みました。結論を先に言うと、とても面白かったです。
導入は時代背景が自分とほぼ同じ世代で昭和から平成に変わる年です。本の中で「受験の宿」とか出てきて地方の受験生感が懐かしかったです。ただ、途中で短編だとわかり、長編だと思ってた私は、少しがっかりしました。ところが最後は、漫才のネタ振り・回収のごとくつながっていました。プロの作家さんとしては当たり前なのかしれませんが、すごい技術だなと感心しました。圧巻だったのは「マダム・シノ」という一言で前の短編とつなげたところ。たった1行でマダム・シノの人生を想像させるその回収方法に、やられました。とても面白かったです。
母校に関係なくおすすめです。
著作権
特許業界に無理やりつなげるとすると、著作権ですね。私が紹介してみなさんがamazonから購入していただければ、伊吹さんのところに著作権料が入ります。よろしくお願いいたします。
久々に本を読んだという話でした。