[手続]インターネット出願ソフトの不穏な動き
インターネット出願ソフトの不穏な動き
ダウンロードサービス中断
2017年5月10日付けで電子出願ソフトサポートサイトによるインターネット出願ソフトのダウンロードサービスが中断されています。理由は、「組み合わせているインストールソフトウェアに問題が発見された」からというものです。問題って何? という気がするのですが、今まで利用していた人は、そのまま使ってくださいとのことで、特にアンインストールして使用を停止しろというものではありません。
しかし、3月のJ-PlatPatサイトの攻撃やら特許庁に対して誰かが悪さをしようとしているのかもしれません。明確なことが公開されているわけではないので、あくまでも推測の域を超えませんが、「問題」が何か気になります。特許庁もセキュリティー対策に悪戦苦闘しているのでしょうか。
インターネット出願ソフトのリリース
もう一つ気になることがあります。ダウンロード中断のお知らせの前に、2017年4月28日に「【重要】特許庁受付サーバの接続先URL変更について」というお知らせが出ていました。内容を見てみると、実質は、次期インターネット出願ソフトのバージョンアップのお知らせです。でも、今回は、以前のバージョンアップのお知らせと大きく違うことがあるので、題名もちがってきたのかもしれません。
今までは、新しいインターネット出願ソフトがリリースされると、リリースと同時に2世代前のバージョンが利用不可になるという運用ポリシーでした。しかし、今回は、2世代前のバージョンは、新しいバージョンがリリースされた同時には、利用不可とはならず、そのまま使用可能になっています。そして、リリースから1ヶ月程度後に1世代前のバージョンと共に使用不可になります。今回の場合、新バージョンが出てから1ヶ月で、1世代前のバージョンも使用不可になるのが大きな違いです。
題名にもありますようにどうやら接続サーバーを早急に変えたいというのがその狙いみたいです。インターネット出願ソフトとの連携で、期限管理ソフトを作りこんでいる会社は、1世代前のバージョンから1ヶ月で変更を余儀なくされるためプレッシャーですね。このようなことを踏まえて、単なる「バージョンアップの告知」でなく、「サーバの接続先URLの変更」などと銘打って注意喚起したのかもしれません。
インターネット出願ソフトのリリース次期の調査
せっかくなので今までのインターネット出願ソフトのバージョンとリリース次期をプロットしてみました。2014年,2015年くらいのときはリリース日が半年くらい空いちゃうときがあったみたいですが、ここ数年は、定期的なリリースが続いています。また、バージョンもメジャーバージョンが上がったり、計画的な感じがします。特許庁もソフトウェア開発に大変ですね。
あと気になったこと
あと一つ、4/28のお知らせで気になったことがあります。お知らせの中の「特許庁受付サーバのSSLサーバ証明書が変更になります」との内容です。さらっと書いて終わっていますが、かなり気になります。法人向けの電子証明書が変わってしまうのであれば大問題。まぁそんなことはないのでしょうが。詳細がないだけに気になります。WIPO等のポータルサイトと同じ電子証明書が使えるようになると良いのですが、それは前向きすぎでしょうか。詳細がわかりましたらまた書いていきたいと思います。
まとめ
小さいことにきになる質なのですが、みなさんは、気にならないでしょうか。少しでも特許出願等に興味を持っていただければ幸いです。