はづき国際特許事務所が受任していた案件はどうなった? ソニーグループ株式会社案件の行方

はじめに

今年の8月からデータベースの構造の刷新を図り、プログラムを作り直していました。夏休みの宿題程度の予定だったのですが、データベースの設計及びプログラミング以外のデータ集計に時間がかかってしまいました。プログラムを1日24時間走らせて、11月までかかってしまいました。恐るべし、特許、実用新案、意匠、商標の公報数。

少しは、特許出願ココのサイトのスピードも上がったと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

そんな集計をしているときにふと、あの事件で破産してしまった「はづき国際特許事務所」が代理している案件が未だに公開されつづけていることに気づきました。

はづき国際特許事務所の公開案件数

公開案件

はづき国際特許事務所が代理した案件で最近も公開されている案件をJ-Platpatで検索してみました。自分の集計したデータベースからも取得できるのですが、J-Platpatであればみなさんも検索できるので試してください。2021年8月1日以降の公開案件は、「ソニー株式会社」又は「ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社」でした。48件ありました。

はづき国際特許事務所は破綻してしまっているので、どこがこれらの大企業の案件を引き継いだんだろうと興味本位で、[経過情報]を見てみました。代理人辞任届や代理人選任届がたくさん出ている案件などもあるのですが、その48件全件が、なんと、「未審査請求によるみなし取下」になっているんです。

みなし取り下げの例

とてもびっくりしてしまいました。

他の案件は?

「ソニーグループ株式会社」が出願人の他の案件は、どうなのかと調べてみると、特にみなし取下になっているようなものはなく、この48件すべてみなし取下は、異常なものだと思われました。

はづき国際特許事務所の破綻は、 ソニーグループ株式会社の発明者にも多大な影響を及ぼしたのではないかと思ってしまいました。発明者であれば、特許出願が特許されたときには、インセンティブも貰えるチャンスがあるはずですし、自分が発明者であるという栄誉ももらえたはずです。これがみなし取下でその芽を摘まれてしまったのはとても残念です。

まとめ

ちょっとしたプログラムの改変のために、昔の特許事務所の破綻のこと、それにまつわる出願人・発明者の悲劇に遭遇してしまいました。今後は、このようなことがないことを願っております。

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