[意匠] 関連意匠とその出願人ランキング(2016年)
関連意匠とその出願人ランキング(2016年)
関連意匠の比率
2016年の関連意匠の利用数は、本意匠の数が関連意匠の群としての利用とすると、1,861件ありました。本意匠に関連する関連意匠は、3,418件。意匠出願全体に対する本意匠と関連意匠との合計の割合は、19.8%を占めます。秘密意匠よりは、利用率が高く、部分意匠よりは、利用率が低いといったところでしょうか。
2016年分 | 出願数 | 比率(%) |
---|---|---|
通常の意匠(本意匠・関連意匠以外) | 21,449 | 80.2% |
本意匠 | 1,861 | 7.0% |
関連意匠 | 3,418 | 12.8 |
本意匠と関連意匠との組は、1対多の関係であることから、関連意匠の群としては、本意匠1に対して、関連意匠1.84の割合で出願されています。
関連意匠
デザインの開発においては、ひとつのデザインコンセプトから多くのバリエーションの意匠が創作されるという創作実態があります。そのため 同一出願人から出願された場合に限り、通常の意匠と同等の価値を有する関連意匠としてバリエーションの意匠を保護する制度を設けています。
意匠法は、意匠権の効力として、登録意匠及び類似する意匠にまで権利を専有する権利を与えます(意匠法第23条)。通常、他の先の出願と類似する意匠は、拒絶理由とされ、権利を受けることができません(意匠法第9条第1項、第17条第1号)。これは、複数の人に類似する部分において重複する権利を与えないようにするためです。ただし、関連意匠は、同一出願人にのみ許される権利であり、重複する権利が生じても複数の人に権利が与えられるものではありません。そこで、後で出願する関連意匠の時期的要件に一定の制限を設けて、類似する意匠も権利を取得できる関連意匠制度を導入しています。
出願方法
関連意匠の出願方法は、後の出願である関連意匠を出願するときに先の意匠出願である本意匠の情報を明記して行います。記載方法は、願書に【本意匠の表示】の欄を設け、本意匠の【出願日】及び【整理番号】、【出願番号】又は【登録番号】を記載します。この記載により、本意匠の願書には、特に何の記載の必要もなく本意匠として記録されます。意匠公報の発行の際には、その出願が、本意匠であることが明記されて公開されます。
出願人ランキング(2016年)
では、出願人別の関連意匠出願ランキング100を記載します。出願人のリンク先は、「あの会社が意匠出願に使う事務所」につながります。
ランキング | 出願数 | 出願人 |
---|---|---|
1 | 44 | 株式会社岡村製作所 |
2 | 39 | 株式会社LIXIL |
3 | 36 | 三菱電機株式会社 |
4 | 28 | パナソニックIPマネジメント株式会社 |
5 | 25 | ダイキン工業株式会社 |
6 | 20 | YKK AP株式会社 |
7 | 16 | アルプス電気株式会社 |
8 | 15 | ロート製薬株式会社 |
9 | 15 | 久光製薬株式会社 |
10 | 15 | 不二サッシ株式会社 |