[プチ自慢] Word文書から[インターネット出願ソフト]対応のHTML+画像出力をするVBA作成

HTML+画像出力

Word文書からHTML及び画像ファイル抽出できるプログラムがようやくできた。「できた」というだけの報告です。

[インターネット出願ソフト]対応のHTML書き出し奮闘の歴史

特許庁が提供する[インターネット出願ソフト]は、HTMLと特許庁が指定する画像ファイルで構成されてないとうまく受け付けてくれません。そして、きっと大半の特許事務所が苦労しているのが、明細書を書くにあたって使用しているMicrosoft WordがこのHTML及び画像ファイルをうまく書き出してくれないところにあります。

画像ファイルのルール~特許庁の電子出願ソフトサポートサイトより~

特許庁としてもMicrosoft Wordを使ったHTML書き出しのための情報をたくさん提供してくれていますが、これといった対策方法がありません。前の特許事務所に勤めていた時は、「一太郎」を使ってHTML書き出し+PNG出力を推奨しました。「一太郎」を使えば、Word文書の見たままを[インターネット出願ソフト]に対応したHTML+PNGにすることができました(WYSIWYG: What You See Is What You Getのような)。しかし、これは、Word文書の中に貼る画像を既に上記画像ファイルのルールに従ったものにしておいて、挿入していないといけないという制限がありました。その場合、技術者が画像をコピペでWord文書に挿入したり、Word文書の表(Table)も予め技術者が対応フォーマットの画像に変換しなければならないという手間が生じました。

その事務所を退所した後も、私個人でMicrosoftのOpenXMLを利用したプログラムをC#で開発したり、奮闘してきました。しかし、これといった打開策を見つけられずにいました。

再挑戦

何度も何度も挑み続けたWord文書からHTML書き出し+画像ファイル出力なのですが、どうしても無理でした。現在のSK弁理士法人に採用されてから、事務所の先輩方がとても便利なツールを作っていてくださっていましたが、それでもWord文書からHTMLを書き出した後、画像ファイルは手で切り取り、組み合わせるという手間は、残っていました。

そんな中、事務所でPatentBoyというWord文書からHTML+画像ファイルを作り出す支援ツールがあることを知りました。導入の検討を行いました。私の所感としてはJPDSさんが作っているPAT-ACEと同様の支援ツールだと思いました。ただ、これらは、スキャンが必要であったり、根本的な解決をしてくれるものではないと私は思いました(個人的な意見です)。

そこで、VBA+画像変換ソフト(コマンドラインベースのもの)を使ってHTML変換と画像ファイル出力ができないか考え始めました。今までの人生で得た知識と経験をすべて使った気がします。

  • 計算機科学専攻の大学時代のUnixの知識
  • メーカーのデザイン部署にいたときの画像ファイルの知識・Word文書機能の習熟
  • 特許事務所に入ってから得た特許庁の画像ファイルのルールの知識

すべての知識を活用してWord文書からHTML+画像ファイル一発変換プログラムができました。

ソースコード的には、コメントも含めてたった167行(もちろん先輩方のコードを再利用していますがほぼこれだけ)。これで埋め込まれた表(Table)や画像(InlineShape)を特許庁指定のルールに従った画像に変換することができました。Word文書には、他のアプリケーションのオブジェクトや数式オブジェクトも貼られることがありますが、これらはその領域を選択しておいて、画像(InlineShape)に一発変換できるプログラムも付けました。この一発変換を含めて167行です。

かかった時間は、先週の土曜から水曜くらいの十数時間といったところでしょうか。主に夜中に作成しました。昼間は他の仕事をしておりました。もちろんブラックな事務所ではないのでかかった時間は残業につけさせていただいております。

できたプログラムの詳細に関しては、業務内の成果物なので、細かいことは言えませんが、ただ、「やればできる」ということだけ伝えたかったので書かせていただきました。あえて言うなら上記リストのUnixの知識、Word文書機能の習熟によってできているということでしょうか。

HTML+画像ファイルの出力ができれば…

プログラムができてしまえば、あとは、SK弁理士法人内で活用してもらうのみです。うちは、化学系の特許にも強いのでベンゼン環の化学式がたくさん明細書に織り込まれたWord文書が作られます。それらをワンクリックで[インターネット出願ソフト]対応のHTML+画像ファイルを出力できます。技術者が作ったWord文書をWYSIWYGの状態で出願できます。技術や事務の文書の整形のため時間工数がかなり減ると思います。そしてなにより入れ間違いなどのミスも防げます。

SK弁理士法人にご用命を

最後は宣伝です。こんなプログラムの開発に時間を割かせてもらえる事務所はそうそうないと思います。開発時間以上に業務効率を図ってみせます。なので、万が一このページを読まれている会社の知財部員の方がいらっしゃいましたら、SK弁理士法人にお仕事ください(笑)。その際には「特許出願ココを読みました」と言ってもらえると私の励みになります。よろしくお願いします。

※ただ、特許出願ココのアクセス履歴をみていると、本ブログを読んでいる方の多くは、特許事務所の方なのです。なので、喧嘩売ってるだけかもしれません。ただ、事務所で効率アップツールを開発したり、外注したり、もしかしたら、SK弁理士法人からこのソフトを購入してもらえたりするならば、知財業界の発展につながるかと思います。このブログを嫌いにならず今後ともよろしくお願いいたします。

まとめ

情報量ほぼ0のぼやきでしたが、「やればできる」ということと、長年の課題が解決されたうれしさと興奮でブログに書いてみました。もし、知財部員の方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします(くどい)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。